平成30年度 第1回北海道歯科技工技術研修会報告
常務理事 廣田 高志
 去る平成30年7月28日(土)に札幌駅前ビジネススペースにおいて、平成30年度第1回北海道歯科技工技術研修会が開催されました。来春、卒業予定の学生と未入会者を対象に歯科技工士会の役割・活動を周知していただくとともに、北海道歯科技工士会の事業の一つである学術研修会を参加体験していただくという主旨で開催しました。
 講演Ⅰでは、公益社団法人北海道歯科技工士会 副会長 戸島和之より「歯科技工業界の現状と将来の展望」と題しまして講演されました。講演の中では学生が抱いている将来の不安や悩みなどをスライドで詳しく説明し、その問題点に対して日技・道技はどのように取り組み解決していこうとしているのか、組織とはどのような役割をしているのかをお話していただきました。
 講演Ⅱでは、plusM(プラスエム) 長谷川久美子先生より「就職活動におけるマナーや心構え」と題しましてご講演いただきました。その中でコミュニケーションの取り方や、ちょっとした意識・認識の違いで誤解やすれ違いが生まれ、人間関係がギクシャクしてしまう、その差をどれだけ無くしていけるかが重要なポイントになっていくとお話していただきました。
 講演Ⅲでは、医療法人社団中野デンタルクリニック&エステティックセンター 中村 悠介先生に「硬質レジン前装冠製作におけるおさえておきたいBasic&Adovance Technique」と題しましてご講演をいただきました。基本的な部分をおさえておいて、そこから応用へと発展させる。これを実際の臨床ケースでスライドのなかで講演していただきました。月刊業界誌や数々の講演をされていらっしゃる先生ですので、とても勉強になり励みにもなりました。実際に業界誌に掲載されたケースなのかなとか… とても刺激を受けた講演でした。
 3題の講演中、一つでも何か吸収しようとノートにメモを取っている学生をみると、そのひたむきさに感銘を受けました。今回の参加者は会員17名、未入会者10名、学生66名、合計93名でした。来春卒業の66名の学生・未入会者10名が一人でも多く歯科技工士会に入会し、次の世代を担っていただきたいと思います。
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