歯の健康を大切に 北海道歯科技工士会

会長挨拶

『会長就任所信』

このたび第6回社員総会および理事会において、代表理事として代議員の皆様のご支持をいただき、公益社団法人北海道歯科技工士会会長として選任されました。新しい会長として、令和の年号が始まるこの時期にご信任をいただいた事に、初心を忘れず、会員の期待に応えるべきその重責を痛感し、身の引き締まる思いであります。さて、日技、道技共に当面の課題として取り組んでいるのは、「歯科技工士教育機関の修業年限の延長」「委託の法令整備」「製作技工に要する費用が担当者に正当に届くためのシステムの確立」です。これらは2016年に厚生労働大臣に提出した「歯科技工士の抱える当面の課題の解決に向けての要望書」に沿って進められています。教育年限の延長については、歯科技工士の業務のあり方を含めた検討会を厚生労働省内に設置され、検討会が開かれました。昨年の11月19日に開催された第4回の検討会では私が参考人として、歯科技工士の現状をプレゼンする絶好の機会がありました。厚生労働省の担当者、委員の方々に歯科技工士の経済基盤の安定と歯科技工士教育機関の修業年限の延長が最善の抜本策であると提唱してまいりました。さらに今年度は厚生労働省の担当者が講師を務める歯科補綴物製作過程等の情報提供推進事業研修会が全国7カ所、北海道は9月22日に開催されます。このように歯科技工士に関する関心度が高くなってきております。

今いる私たちの責任は、次の世代のために、この歯科技工業界の向上を思い、より良い環境を実現するために自分の役割を果たして行くことです。これから希望を持ってこの世界にやってくる若い歯科技工士が、失望しないような土壌を作っておく事が我々の責務だと思います。

これからの道技は、新役員の皆様と課題を整理し、会員の負託に応えるべく歯科技工士会の存在を感じられるよう全力で取り組んでまいります。今後とも一層のお力添えを賜りますようお願いを申し上げて、就任の挨拶とさせていただきます。

 

令和元年七月

公益社団法人北海道歯科技工士会 会長 扇 照幾

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