会長挨拶
『会長就任所信』
私は、2025年第12回社員総会における理事及び役員選挙を経て、理事に選出していただき、その直後に開催された理事会にて代表理事に選任されました。本誌を通じて、改めて新任のご挨拶を申し上げます。また、会員の皆様におかれましては、日頃から本会の会務運営にご理解とご協力を頂いておりますことにお礼を申し上げます。
私は『有志竟成』という言葉を座右の銘としています。言葉の意味は、志を曲げることなく信念をもって事に当たれば遂には実現されるということを表しております。この事は、裏を返せば、自分が考えた事は、そう簡単には物事は変わらないし、実現しない事の方が多いかもしれないと自覚しているとも言えます。世界中に多くの人間がいて、それぞれの立場や価値観で行動している中で、私一人が発した行動で変化する社会では無いでしょう。しかし、同じ価値観と志がある仲間がいれば、いつか願いが叶う事があるはずです。ただその時期が今でないだけだと自分を律するだけです。現代社会のメディアでは、批判的な情報が多く、ネガティブな思考が蔓延しています。人間はネガティブに影響されやすく、またその思考とストレスは伝染すると言われています。情報を正しく捉えて、前向きな行動につながるよう意識していこうではありませんか。
公益社団法人北海道歯科技工士会は長い実績のある団体で、社会が認めた歯科技工士の学術系の職能団体です。私は多くの先人たちが育ててきたこの組織で最大限、自分の時間を注力したいと決心しております。今期の具体案としては特に、情報発信の充実は重要と捉え、広報誌のような紙媒体の充実と、ウエブサイト等のデジタルな部分のアップデート、研修会等内さらには新たなアウトプットの場を増やしていくことも重要だと考えます。新たな役員体制と共にこのことに注力していく所存です。これからも歯科技工士会は支えてくれる会員の皆様の立場になって全力で前進していきます。
私たちができる事は、一人一人が持つ希望と夢を持ち続けて生きる事、そして行動する事です。自分の生き様を悔いのない人生を過ごしたい。私はこのことを意識して任期を全うしようと思います。どうか皆様におかれましては健康に留意されまして、今後も変わらぬご支援を賜りますようお願いいたします。
令和七年七月
公益社団法人北海道歯科技工士会 会長 扇 照幾