第71回北海道歯科学術大会 DTテーブルクリニック
【日 時】 平成30年8月19日(日) 14:00~15:00
【会 場】 札幌パークホテル
        札幌市中央区南10条西3丁目  TEL:011-511-3131
【演 題】 ついに大臼歯部にまで適用拡大されたCAD/CAM
      『知っておきたいCAD/CAM冠用ブロック材料の現状と接着ポイント』
【講 師】 高橋 喬大 先生 YAMANIN㈱ 開発部主席研究員
【抄 録】
 平成29年12月より従来は金属アレルギー患者に限り認められたCAD/CAM冠の大臼歯への適用が、下顎第一大臼歯(6番)のみではあるが一般の患者にも拡大しました。今後歯科業界は、デジタル技術の普及により、歯科材料や使用環境など、さらに大きな変化の波が訪れると推察されます。しかし、大臼歯で用いる補綴物には、高い咬合力が加わるため、小臼歯用材料よりも機械的強度が求められるだけでなく、支台歯との確実な接着が必要です。口腔内で安心してCAD/CAM冠の大臼歯適用を行うには、まず大臼歯用ブロックと小臼歯用ブロックに求められる材料特性と、接着のポイントを、十分に理解することが重要です。本テーブルクリニックでは、これまでの材料開発で得られた学術的なエビデンスに基づいて、CAD/CAM冠用ハイブリッドレジンの基本的な性質について強度やX線造影性、蛍光特性などの紹介と、接着強さに及ぼす因子とポイントについて解説させていただきます。また、「KZR-CAD HR ブロック3ガンマシータ」の性能を紹介させていただきます。