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日技指定研修「顎口腔機能学」北海道 開催報告。

平成29年9月17日(日)午後1時から、札幌駅前ビジネススペースに於いて、日技指定研修「顎口腔機能学」北海道が開催された。講師には日本歯科大学新潟生命歯学部 歯科補綴学第1講座の小出 馨教授と、演題2として「咬合器設定のちがいによる臨床例」、公益社団法人日本歯科技工士会副会長 森野隆氏が講演された。本研修会は2部構成で『顎口腔機能学』をわかりやすく!というタイトルでお二人が講演をされました。小出教授は、これからの歯科技工に求められている事と題した内容は、1咬合器が及ぼす影響の大きさ、2圧痛と咬合不調和の関係、3咬合器上に下顎運動を再現する、4フェイスボゥ・トランスファーの効果、5咬合器の的確なハンドリングの重要性について、詳細な説明を加え、正しい歯科補綴物が生体に及ぼす影響は、認知症等の健康寿命にも大きな影響がある事なのだと説明された。
また、講演の中で、実際に咬合器を使用して顆路調整等について実演をされました。小出教授におかれましは、過密スケジュールを割いて、我々歯科技工士にご講演をしていただい事に対しまして、感謝のお礼をお伝えしたと感じた講演会でした。

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【企画趣旨】

平成4年に全国歯科技工士教育協議会において、「歯科技工士養成所指定規則」が改定され、歯科技工士教育の教授要綱が改められた。その中で新たに登場した学科目が「顎口腔機能学」である。それまで「歯冠修復技工学」と「有床歯科技工学」の『下顎運動と咬合器』の章でそれぞれ学んでいたものを統一・整理し、「咬合の知識・咬合器の取り扱い」として示した。もう1つは顎口腔系の解剖学・生理学が歯科技工士教育に取り入れられた。全国での教育開始時期に差はあるが、概ね40歳以上の方々は養成所、教育機関において履修科目に入っていなかったことになる。平成26年の厚生労働省「保健衛生行政業務報告」でみると、就業歯科技工士の約7割以上の歯科技工士がこの年代である。