第63回北海道歯科技工学術大会報告
常務理事 濱本 範俊
さる平成30年10月13日(土)ホテルリソル函館[函館市]に於いて、第63回北海道歯科技工学術大会が開催され、松丸悠一先生 横田浩史先生による学術講演及び会員研究発表が行われ、聴講者数は本会会員59名・岩手県1名・未入会者3名 合計63名(未入会者内 2名障がい者)となりました。
講演の先立ちまして、本会の発展向上及び会員指導に尽くされた御功労に対し、感謝状授与式が行われました。受賞されました皆様、改めて感謝・お祝い申し上げます。
講演Ⅰとして、松丸悠一先生より「総義歯臨床 イメージを結果に繋げるラボワーク」とのテーマについて講演していただきました。治療用義歯を応用した臨床症例のラボワークを実際の口腔内と関連付け、その注意点や明日からの義歯製作に活かせる、術式に左右されないラボワークについてお話していただき、大変興味深い講演でした。
次に、講演Ⅱとして、横田浩史先生より「ペイント番長の3回焼成ステイン法 ~超基礎編~」とのテーマについて講演していただきました。前歯、臼歯、歯肉部問わず、すべての補綴物を『3回焼成ステイン法』で完成させ、「色(明度、彩度、色相…)」、「光と反射と影」、「透明と透明感」など、表面ステインを描くとき、モノリシック材料を選択するとき、色を修正するときなどに必要な知識と日常臨床に沿ったテクニックを丁寧に説明していただいた講演でした。
その後、会員研究発表として、釧路歯科技工士会 清水寛氏による「カービング(歯型彫刻)によるトレーニングがCAD/CAM技工にもたらす効果」~デジタル時代のアナログ技術~、函館歯科技工士会 白井正幸氏による「快適なレーズ作業について」、函館歯科技工士会 南部昌寛氏による「中切歯の形態について」、札幌歯科技工士会 仁井雅大氏による「根拠ある技工解剖学的ランドマークを基準にした歯科補綴装置の製作」、札幌歯科技工士会 千葉啓人氏による「インプラント治療における歯科技工士の役割」といった5名の会員による発表があり、新しい技術から長年培われてきた身近な技術まで幅の広い内容の研究発表となりました。全体を通して、参加人数も多く、大変活気のある学術大会でありました。
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