第152回北海道歯科技工学術研修会
【日 時】 平成30年2月24日(土)
【会 場】 グランドホテルニュー王子
苫小牧市表町4丁目3-1 ℡:0144-31-3115
【参加費】 1,000円(未入会員は、参加費として10,000円をお支払い頂きます)
【単 位】 自由研修6単位
受 付 12:00~13:00
開会式 13:00~13:20
講演Ⅰ(13:20~14:50)
演 題 「明日から即役に立つリンガライズドオクルージョン」
講 師 菱山 実 先生 (ヒシヤマ ラボ&オフィス 代表)
【抄録】
今回の講演では総義歯の配列(リンガライズドオクルージョン)に焦点を当ててお話をしたいと思います。
2025年以降に来るであろう超高齢化社会を目前に向かえ、義歯の需要は今まで以上に増えると考えられる。インプラント並びにインプラントオーバーデンチャーを選択肢の1つにはなりうるが、ここ数年の経済状態、預金金利の低下を踏まえた時、レジン床による義歯のケースは増大の一途をたどると考えられます。
現在、著名な臨床家により数々の総義歯理論が発表されているが、一度シンプルに基本に立ち直り、なぜリンガライズドオクルージョンが誕生したのかといったところから、私の義歯と歩んだ35年間をシンプルに解説したいと思っております。
皆様の頭の中がスッキリして明日からの臨床に役立つお話をしたいと思います。
講演Ⅱ(15:00~16:30)
演 題 「今臨床に求められる硬質レジンを考える、硬質レジンの多様性」
講 師 土師 幸典 先生 (有限会社ハゼ・デンタル 代表取締役)
【抄録】
私達に馴染み深い光重合型硬質レジンを改めて考えてみる。
何が臨床に必要かと、今回は特に材料に求めたい所をクローズアップしました。
例えば、
①どのような症例でも確実にシェード表現したい
②試適後のシェード変更を簡単にそして確実に仕上げたい
③形態修正時レジン表面にできた気泡(マージン部も切端部でも)は、簡便なステップで色調同化をはかり研磨剤 (ルージュ)の入り込みもなくブラッシングにも力強く対応できる美しい硬質レジンを作りたい
④艶がもっと長期間安定し、レジンの吸水性をも軽減可能な材料で、前歯部で評価される技工がしたい
⑤経営面から考えるとレジンの使用期間を気にすることなく(廃棄処分することなく)すべてを使い切る。
材料ストックの省力化をはかりたい、等々様々あります。
これらを審美とラボ経営の基点から考えての材料選択と技工方法とは、ともう一題、硬質レジンの多様性として私が考案しました審美への新たな取り組みスプリント材(ナイトガード)にリテンションと接着を求めて硬質レジンの新しい審美領域の展開についてお話いたします。